- 2020/05/19
- 2020/05/18
- 企業ブランデイング
- 個人ブランディング
ファンができる・できない ブランドストーリーその違いは?
私たちを取り巻く情報は、10年前の530倍に膨れ上がっています。私たちはそんな情報の中で同業者と差別化してブランドとして愛されるためには、どの会社とも、誰とも違うあなただけのブランドストーリーを語ることです。
私たちは「知的好奇心」で動いている
老舗の和菓子屋さんがなぜずっと愛され続けているのか?その秘訣は、ブランドストーリーしっかりと語っているからです。
よくパッケージの中に入っている小さなブランドカードに、こんなことが書かれていますよね。
創業は何年?
創業者の想いは?
なぜ和菓子屋を始めたの?
今までどんなことがあったの?
どうしてこういうお菓子を作るの?
こういうこういうストーリーを聞いていると、目の前の和菓子に対して急に親近感が湧いてきたり、友達に話してみたくなったり、自然と好きになってしまう自分がいますよね。
他にも愛用しているブランドを思い浮かべてみてください。
値段の高いやすいではなく日常使いの洋服や文房具、食べ物や飲み物でも、思わず友人や親にも勧めたりプレゼントしているブランドを思い浮かべてください。
あなたはそのブランドのいつの間に好きになっていたのでしょうか?
食べ物や飲み物だったらブレない美味しさや、私たちを楽しませるようにたまに発売される限定の味にワクワクしますよね。安定と革新的なチャレンジにそのブランドの姿勢を感じていつの間にか愛用していますよね。
そこにはそのブランドとの間に「何これ!興味ある!」という情緒的な感情がと、「もっと知りたい!」という理論的な感情の2つの意識が生まれています。この2つが合わさった知的好奇心が、お客さんをそのブランドを深く理解したいという次のアクションに結びつけるんです。
ブランディングの目的は一時的なバズやブームを作ることではありません。あなたが大切にしたいお客さんと長く友好的な関係を気づくことが目的です。
相手と「共通の価値認識」を持てることで初めて生まれるブランドという概念を、お客さんと一緒に共有できるブランドストーリーを作っていきましょう。
ファンができない NGブランドストーリー
NG.1 自叙伝的な話
「私の場合はね」という自叙伝的な発信はお客さんの興味を引きません。その理由は、お客さんは、お客さんにとって有益な情報や感情を揺さぶられるストーリーを聞きたいからです。会社の上司に「俺の時はさ〜」と話を長々され辟易した経験はありますよね。ついつい人間は一方的に自分のことを語りたくなりますが、それは果たして目の前のお客さんがあなたに対して共感できることなのかを考えて発信しましょう。
NG.2 いいことばかり話している
ついお客さんに買ってもらいたい、いいところを見せたいと思っていい話ばかりをブランドストーリーに載せていませんか?しかしそれも逆効果なのです。なぜかというと、完璧すぎるモノや人に対して私たちは防衛本能が働き、どこか裏があるのではないか?と勘繰ってしまいます。ビジネスの急からつい販売を急いでいいことばかり並べたくなりますが、今度お客さんと信頼関係を構築してリピーターやファンになってもらいたいなら、メリットばかりでなく、デメリットや失敗談も開示することが重要です。
読みたくなるブランドストーリーの作り方
読みたくなるブランドストーリーを作るためには、お客さんの悩みや希望や対して「自分もそうだった」という共感を呼ぶ失敗しながらも成功したエピソードを盛り込んでいきます。
とはいえ成功話と言われると、そんな大それた成功をおさめている人はごく一握りだと思います。
でもここで話している成功とは、ビジネスとして初年度から年商何億円もおさめている!とかフォロワー20万人です!ということだけではありません。あなたにとってのゴール設定に基づいてひとつづつクリアしてきたスモールゴールに行き着くまでの失敗や成功を語っていくことです。
そうして作ったブランドストーリーを、繰り返し繰り返し目の前のお客さんへ誠心誠意伝えていきましょう。
ブランドストーリーはお客さんの理解と信頼を深めるもの
例えば、「私と同じ悩みを持つお客さんに喜んでもらうために、こんな準備が整いました」とか「今ではお客さんからこんな嬉しいメッセージをいただくようになりました」といった、聞いていて思わず援したくなるような失敗や成功のエピソードをブランドストーリーに盛り込みましょう。
そんなブランドストーリーに、お客さんは感情を揺り動かされ、応援したくなる理由を自ら見つけることができ、自然とファンになっていくのです。
ブランドはモノではなく相手との「共通の価値認識」で生まれる概念です。
ぜひ今日からあなたのお客さんと「共通の価値認識」を持てることで初めて生まれるブランドという概念を、お客さんと一緒に共有できるブランドストーリーを作っていきましょう。