Lindo-tomaco farm株式会社 様
2019/09〜
- インナーブランディング
- コーポレートブランディング
ご依頼の背景・課題
千葉県の銚子市で100年続く農家を営むLindo-tomaco farm株式会社。土作りからこだわった野菜作りでトマトやセロリ、キャベツをはじめとした野菜を年間約50種類以上生産されています。
「贈り物にしたくて」や「リピートで買いに来ました」という声がお客様から多く寄せられ、ファンの多いお野菜を作っている農家様から、旬の野菜の美味しさを最大限に引き出す調理法で提供するレストランを計画しているというご相談をいただきました。
千葉県銚子市という地域性の魅力や、調味料や調理法などへのこだわりを分かりやすく伝えるブランドづくりを希望されていました。
コンセプト・アウトプット
Lindo-tomaco farm様では、100年後もこの場所で農業ができるよう、化学肥料を極限まで減らし、手作りした肥料や有機肥料を使って、「土づくり」からじっくりこだわっています。
4代目の石毛麻里子さんは、自家農園の美味しい野菜を食べ続けたいという思いで就農されたそうです。そんな彼女が農家レストランを始めようと思ったきっかけは、ご自身が持っていた疾患がきっかけでした。5年間も真面目に通院を続けるも症状は改善されずにいた中、行き着いたことが「食生活」を見直すことでした。野菜本来の味を最大限に活かした料理を続けることで症状は改善され、心身ともに健康を取り戻すことができたそうです。
この経験を通してご自身と同じように不調で悩む方達に、『食を通して不調が良くなるクリニックのようなレストラン』を始めることを決意されました。私たちはその決意を汲んでブランディングをさせていただくことにしました。
【シンボルロゴのデザイン】
ブランドのコンセプト
【クラウドファンディングへの挑戦】
レストラン建設の計画に着手し始めた頃、予算の都合上、建築費用の中にウッドデッキを設置する費用がショートしてしまいました。しかし、ウッドデッキはこのレストランにとって、畑と食堂を繋ぐ重要な場所というコンセプトで考えていました。
そこで着手したのがクラウドファンディングです。
https://camp-fire.jp/projects/view/465542
クラウドファンディングではリリース文章の作成、リターンの企画などを一緒に考えていきました。結果、『食を通して不調が良くなるクリニックのようなレストラン』というブランドストーリーに共感してくださった247名の方から、目標予定額を超える105%のご支援をいただくことができました。
次に、レストランで美味しいご飯を食べるだけでは伝わりづらい、野菜作りの裏側を伝えるパンフレットを作成。専門用語を分かりやすい言葉に置き換えながら、知的好奇心をくすぐる「知るともっと美味しくなるパンフレット」を目指して作成しました。
店舗設計はスタジオ201アーキテクツの一級建築士 岡野学氏。
お客様が食事をするカウンター席から調理している姿が見える間取りで、ただ食事をするだけでなく、調理をする音が耳にも美味しい仕組みになっています。
お客様の約半数はリピーターで、ご家族やご友人を連れて何度も通われているそうです。
お客様の声
C-OILINGさんにブランディングをサポートしていただいて今年で4年目になります。
私たちが農家として当たり前にやっている専門的なことや、思いはあるけれどうまく言葉にできない部分を丁寧に汲み取って、お客様に分かりやすく伝えてくださいます。もはや私たち以上に、私たちのことを伝えてくれます。
デザインや文章に満足しているのはもちろんですが、何よりC-OILINGさんがいなかったらこのレストランは立っていなかったと思っています。
まだアイデアの段階から、実現したい理想の状態をしっかりと汲み取っていただいて、揺るがないコンセプトにしてくださいました。そのおかげで応援してくださる皆さんに、メッセージの大事な部分がクリアに伝わったので、スムーズにここまで来ることができました。アイデアはあるけれど一歩を踏み出せない、という企業の方はぜひ一度相談されるといいと思いますよ。アイデアやイメージを、対外的に伝えるためのブランディング、デザインを一貫して並走してくださいます。
今後は、地元銚子のクラフトビールを作る際に出るモルトのカスを利用して、より美味しい野菜を作るアップサイクルを目指した農法にも取り組む予定です。他にも大人だけでなく子供にも食育を楽しんでいただくための料理教室も計画中です。
このレストランを通して、銚子の街から日本を元気にしていきます。