- 2020/07/21
- 2020/07/21
- 企業ブランデイング
ものづくりブランディングは 習うより慣れろ 【ブランディング コラム】
日本におけるものづくりブランディングには、1つの大きな壁が立ちはだかっています。
それは、「伝えることへの壁」です。
あなたの会社は、自社の想いをもとに技術を突き詰め、お客さんへ多くの価値を提供してきたのだと思います。
ではそのエピソードや、コーポレートヒストリーをお客さんやサプライヤーに伝えてきたでしょうか?さらには新しく入社してきた社員がそのエピソードを十分理解し、営業や商品開発など日々の自分の業務に生かしていますか?
今までは「いいものを作ってさえいれば、買ってもらえる」という時代でした。
しかし、物のあふれるこれからの時代において、相手に自分たちの想いや技術が十分に伝わってこそ、企業の本領が発揮されます。
だからこそものづくりブランディングに必要なものは、コミュニケーションなのです。
ものづくりブランディングにおけるコミュニケーションのポイント
コミュニケーションという言葉を聞くと、楽しく話したり、仲間としてつるんだり、相手の顔色を伺って楽しませたり、というイメージを持ったりしていないでしょうか?
コミュニケーションにおける解釈はたくさんありますが、ものづくりブランディングにおいて重要なコミュニケーションのポイントは、
「聞く人が思わず新たなものづくりに挑みたくなるような、自分たちの持つ想いや技術を分かりやすく伝えること。」
これに尽きます。
しかし技術というのは、専門性があればあるほど伝えたい情報が多く複雑になりがちです。
1つの技術を成立させるためには10も20もの細かな要素が複合的組み合わさっているため、どこまで伝えて、どこを端折って良いのか判断に悩むシーンが多くあると思います。
でも安心して欲しいのは、
この技術を伝えるためのコミュニケーションには「型」があるということです。
技術を伝えるコミュニケーションの「型」に慣れる
技術を伝えるべき目的についてはご理解頂けたと思いますが、
今まで行ってきた伝えることへのハードルを感じているものづくり企業がとても多いことも理解しています。
そこで、まずは技術を伝えるための「型」を習得してもらいたいと思います。
「型」を習得すれば、気分やモチベーションに左右されることなく自分たちの技術を伝えることができます。そうすることで習慣として、ものづくりコミュニケーション自体に慣れていくことができるのです。
技術を伝えるコミュニケーションの「型」
①. 伝えるべきテーマを1つに絞る
↓
②. 伝える相手を明確にする
↓
③. 相手の叶えたいテーマを1つに絞る
↓
④. ③の視点で①のテーマについて、解決後の姿を伝える
↓
⑤. 解決できる理由を箇条書きで書き込む
↓
⑥. 伝える相手に向けて発信する
伝えることであなたの会社のものづくりブランドが進化する
どんなに素晴らしいものがあっても「伝わらなければないのと同じ」です。 あなたの会社が、今まで多くのお客さんのために磨いてきた技術が確かにそこにあることも認知されなければ宝の持ち腐れです。ものづくりの文化を愛していればこそ、お客さんのために「伝える」という文化を会社内に創造していくべきなのです。